スピードラーニングの効果は

スピードラーニングの効果を超初心者目線でガチ検証してみた

1巻「日常英会話」

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スピードラーニングによる英会話習得作戦は、学びやすいという特徴のおかげで順調に続いている。

今回はコンテンツ中身(シナリオ)についての感想を述べたいと思う。

 

まずは一番初めに聞いている1巻「日常英会話」。

ストーリーは、主人公の由紀がアメリカ人の友達エミリーを自宅に連れてくるところから始まる。そこで家族とあいさつと軽い自己紹介が行われ、次の章では手巻きずしを作る話、エミリーが風邪をひいた話、エミリーが財布をなくしてしまう話と続いていく。

シナリオの内容はドラマの1シーンを聞いているようだ。前にも述べたが、英会話教材によくある「この章ではまずは基本的な○○のフレーズを学びましょう」的なものは一切ない。

単語やフレーズを学ぶために場面や会話を設定しているのではなく、そのまま日常の場面を切り取ったものを聞いているようだ。場面設定も会話の中身もごく普通。

ストーリーが凝っていてドラマチックな展開があるわけでもない。実に他愛もない会話。

「これが教材なの?」と思ってしまう。

逆に教材っぽくないから、その辺にある英会話教材とは一線を画して、20年以上も売れ続けている理由なのかも。

英語の勉強はうんざりという人にはまさにピッタリかも知れない。

たしかに広告では「勉強しない」「テキストは使わない」などという謳い文句ではあったが、実際にこうして聞いてみると、まったくと言っていいほど勉強感覚がなく、僕としては「少しは英語を教えてくれよ」とモヤモヤしてしまう。

聞くだけだから、楽ではあるが、聞き始めてから、この「学んでる感」がないモヤモヤはずっと続いているのである。でも、そこは我慢だ。

スピードラーニングでは「英語は勉強ではない」「まずは英語の音に慣れろ」と説いている。効果うんぬんを評価するには、勧められたとおりに聞くことにしよう。

使われている英語のフレーズに関しては、「学校ではこう習ったけど、スピードラーニングではこう言ってる」なんて気の利いたことは残念ながら僕の知識のレベルでは言えないのであしからず。

さて、ストーリーの中身に話を戻すと、財布をなくしたエミリーがホームステイ先の由紀の家に電話をしたとき、電話に出た春樹が「どちら様ですか?」と聞くのがちょっと笑えた。

あなたの家に英語で電話してくるのってエミリーしかいないでしょ(笑)。

電話をかけたエミリーも自分の名前を名乗っていなんだけどね。電話に出た春樹も、第一声が「もしもし」ではなく、「ハロー」って英語だし。聞くうえでそういうリアリティーを求めてはいけないのかも知れないけど(笑)。

 

1巻の後半は、別のストーリーが始まる。

国際結婚した花純(かすみ)がアメリカ人の旦那さんキースと娘のアンナを連れて、実家に帰ってきたという設定。

日本の朝食についての話、趣味の盆栽についての話、孫と公園に散歩に行く話と続いていく。

英語→日本語バージョンで1時間弱という内容だ。

1巻を聞き終えて、孫とおじいちゃんおばあちゃんの会話の割合が多いのが気になった。可愛い孫娘とやさしいおじいちゃんおばあちゃんとの会話は聞いていて、ほっこりして良いのだが、「日常英会話」というタイトルに違和感がある。

スピードラーニングのユーザーの年齢層が高く、客層のニーズに合わせてのことなのだろうか。他にも手巻きずしの作り方とか、日常会話というには、若干偏りがあると感じた。

教材の中で初対面のあいさつから始まるのはよくあるパターン。

あいさつの次の流れなら、例えばエミリーに対し、エミリーの家族のことや住んでいる町のこと、今何をしているの?学生なら何年生?何を専攻しているの?働いているなら何の仕事をしているの?という会話を聞きたいなと思った。

外国人と初対面の場合、そういうやりとりってありそうだし。

でも敢えて、そうはしない、巧みな計算がなされている可能性もある。

それが20年以上のロングセラーであるスピードラーニングの奥深さなのかも。

決して内容に不満があるというわけではない。超面白いストーリーとはいえないのだが、なぜか毎日聞いていても飽きないし、中毒性がある。

やはりスピードラーニングには不思議な仕掛けがしてあるのかも…。