もどかしい思い。
外国人に道を聞かれることがたびたびあり、英語力が高くもないのに対応して、結果的に相手に気を使わせてしまったという話を前回したが、そのエピソードを少し話そうと思う。
僕が買い物から家に帰ろうと自転車で走っていたときのこと。
信号のところで止まっていたら、ある青年に声をかけられた。
たどたどしい日本語で「すみません…。私はここに行きたいデス…。いま、どこデスカ?」。
そう言って日本語で住所が書かれたメモを僕に見せた。20歳前後の坊主頭のその青年は東南アジアの方のよう。
詳しくはわからないがタイかベトナム国籍の方で学生さんだと思う。しかもカギをしたままの自転車を押しながら歩いていた。
どうやらカギをなくしまったのだと思われる。
僕はスマホで地図を開いた。
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